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現在の状況はこうだ｡篠村財閥は帝国軍の主となる新潟,九州の拠点を占領をした｡そこの拠点に駐留していた帝国軍の残党は各地に逃亡し仲間を集めている｡
もちろんまだ国が発令した最終防衛線『ラストテリトリー』の為東京に全国民が密集している｡だから東京を除く全国に隠れている残党を篠村財閥が探さなきゃいけないが財閥の人員は限られていて探索が長引いている状態だ｡
｢戦いがあったのは最近で８日前,しっかし５機の小部隊だったから余裕だったなあれは｣
｢……ですね｣
ようやく残党を見つけたとしても本当に小規模な軍勢だったから唯李と児嶋さんの２人で仕留めてしまう｡
はっきり言おう,まだ俺は一回も出撃していないのだ｡
溜め息を一回つき,無造作に床に落ちているスパナやペンチを見つけると拾い上げてボックスへと戻していく｡
｢児嶋さんでしょ｡ちゃんと片付けてくださいよ｣
｢悪いな,いつもの癖でよく嫁が片付けてくれるからほっといちまうんだよな｡ははっ｣
｢………｣
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