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「しっかし美菜ちゃんも酷いな,旦那をおいて帰っちまうなんてよ」
「1週間だけですから平気ですよ。つか,旦那って!」
美菜な1週間の外出許可をもらい,両親のいるロサンゼルスへと飛行機で飛び立ってしまった。両親に心配をかけてしまったから顔を合わせるため1人で……
「そういやお前は美菜ちゃんとどこまでいったんだ?Aか?Bか?Cか!?」
「なんていう昔の表現……」
「お気楽でいいですね,お二方」
『零六』のマニュピレータを整備しているつなぎ姿の人がトゲのある言葉を発声した。
「唯李」
「……」
スパナ片手に頬やでこは油で黒く染まっているが間違いなくその人物は唯李だ。
「今は『イエロー(第二次戦闘体勢)』なんですから少しは警戒心をもってくださいよ」
「ははっ,悪い悪い」
「蒼堂くんも,ボサッとつったってないで何か手伝いをしてください」
ビシッと人差し指を俺に指し厳しく指示される。というか今来たばっかなんだけど……
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