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｢人員が足りないんですから気を緩めないでください,いつでも残党と戦えるように準備しておいてください｣
｢え……うん｣
そっぽを向かれるとすたすたと屋敷につながる通路入口へと歩き行ってしまった｡
｢………唯李怒りっぽいですよね｣
｢やっぱりお前もそう思うか?いや俺もそう思ったんだよ｡あんなに怒る唯李も珍しいな｣
最近唯李は妙に怒りっぽくなっていて変だった｡さっきの無駄話とかは勿論,些細なことでも怒っている｡
この事は篠村さんも気になっているらしく理由を聞いても『別に…』と一点張りで聞けないらしい……
｢そういうお年頃なんだろ,そっとしとけ｣
｢お年頃って,もう唯李はああ見えて２６,７歳なんですよ｣
唯李は身長が小さく,発育していない女子高生のような姿をしているがああ見えて本当は２７歳なんだ｡
何故そうなのか…彼女にはある理由(わけ)があるのだ｡
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