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しばらく唖然となった店内だが、ゴブリンたちがいそいそと片付けを始めると、みんなハッとしたように思い思いの会話を始めた。
「もうゴブリンたちが来たのか」
オヤジがつぶやく
時計を見ると針は夜の10時を指しており、店で働くゴブリンやニスなとが手伝いを始める頃だ。
この村には、よくゴブリンやニスが住み着く。
彼らは身長130センチほど。小汚なく、鼻は大きい。顔は怖いが、とてもおとなしい性格で、毎日ミルクと蜂蜜をあげると人間の手伝いをしてくれる。
ゴブリンとニスの違いは対して無いが、しいて言えばニスの方はあまり人間になつかない。
八百屋など野菜を運ぶのに力がいるときは、ゴブリンの亜種で、コボルドというモンスターが手伝いをしてくれるのだ。
扱いは難しいが、農家には必ずフェノゼリーという農業専門のモンスターだっている。
ゼリーと名がついている割には、背丈170センチ程。人型で、全身を茶色の長い体毛で包まれている。
顔も全てが毛だらけなので、人相を把握することは出来ないが、とても大雑把な性格である。
なにはともあれ、手伝いをしてくれてる彼らに危害を加えることはあまりよろしくない。
「なんだってんだぁ…もう…」
彼らはまだ知らない。
これからおこる出来事など。
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