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──────ニール
とても素敵な夢を見たんだ。
大きなドラゴンに乗って、誰かが僕に話しかける。
僕は眠かったんだけど、まるでお母さんが寝る前に歌ってくれた歌みたいに、全部僕の頭に入ってきたんだ。
大きくて、ゴツゴツした手が僕の頭を撫でてくれて、その手はまるで大好きなお父さんの手みたいで…。
「…ル。おい、ニール」
あれ…ばあちゃの声じゃない…?
それに、こんな柔らかい布団…
「ニール、起きなさい」
諭すように僕に語りかけるこの声は、テオ…ラド?
あれ?テオラドって誰だっけ…
ああ、そうだ…ドラゴンライダーのテオラド。
…!
そうだ!アム!
アムを助けなきゃ!
「アム!」
布団をはねのけ、僕は体を起こした。
そうだ…
アムは魔王に連れていかれちゃって…
僕とテオラドで助けなきゃいけなくて…ええっと、そのためにはドラゴンが必要で…
「やっと起きたようだな。
昨日、私が話した事を覚えてるか?」
テオラドは、部屋の奥に移動しながら僕に聞いた。
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