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昨日…話したこと?
「魔王はまだ復活しないから、アムはまだ殺されなくて…
それでここは、ライダーの里で名前はグランフィーネ…
北の居住区、リーフ森…」
途切れ途切れだけど、僕はわたわたとテオラドに説明をした。
うん、覚えてる。
けど…よく分かんないや…
「あれだけじゃ理解出来るわけないだろう。質問を受け付けよう」
テオラドは、部屋の奥からなにかを持ってくると、中央にあるテーブルに置いた。
色とりどりの皿に乗ってるのは、ベーコンに目玉焼き…それにパンも。
とたんに、僕のお腹がぐぅーっと悲鳴をあげた。
「まずは食べてからだな」
ベッドを降りて、テーブルの前にある椅子によじ登る。
テオラドの背に合わせてあるのか、僕には随分高い。
「さ、食べなさい」
「いただきます!」
お腹が減っていたせいか、いつもより沢山食べた。
パンを食べながら改めて部屋を見渡す。
どうやら部屋はここ一つだけみたいだ。
全体的に丸い円を描いたような間取り。
入り口があって、対角線上に大きなベッド。
真ん中には今僕が座っているテーブル。
西側には沢山の本を納めてある本棚があって、東には沢山の食料が置いてある。汚くてよく分からないけど、多分キッチン。
パンをモシャモシャ食べながら、僕は一つ目の疑問を聞いた。
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