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「お風呂…ないの?」
テオラドは目を丸くすると、困ったように笑った。
「そうだったな…。人間というのは綺麗好きだったな。
基本的に、どこの家にもシャワーはないが…そうだな。湖で好きな時に水浴びをするな」
「湖で!?楽しそう!」
「ああ、楽しいとも。ドラゴンと共に上空から水面へ飛び込むんだ。湖はとても深い。水中はとても綺麗だから、目を開けるとどこにも負けない風景が広がってるんだ」
楽しげに話すテオラドを見て、なんだかワクワクしてきた。
あれ?でも、さっき…
「ねぇ、テオラド。人間というのは。って言ったけど…貴方は人間じゃないの?」
「元人間だ。今はドラゴンライダー」
何が違うんだろう…
そう思ったのを察したのか、テオラドは説明を始めた。
「人間とライダーの違いは、大きく分けて三つ。
一つは寿命。ドラゴンライダーの証を得ると、体内の細胞の構造が変わる。
永遠なわけじゃない。ドラゴンと共に生きるんだ」
「それって…ドラゴンが死んじゃったら…」
「ああ、ライダーも死ぬ。逆もまた然り」
でも考えてみたら、アグムトの年齢は2000歳。でもテオラドがライダーになったのは300年前で…。
あれ?計算が合わないや
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