02.

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パチッという音と共に、火花が散る。 暖炉を中心に、2人の老人と2人の子供が座っている。 アムとニール。それに2人の祖母であるルーシュと長老のバルフだ。 重苦しい空気に、さすがの2人も緊張しているようだ。 スープが煮えた頃、長老が口を開いた。 「緊張しておるようじゃの?」 柔らかい笑みに、2人はホッとする。 祖母がスープを皿に注ぎわけると、2人は競うようにしてそれを飲む。 「こりゃ!行儀の悪い!」 「だって、お腹減ったんだもん!」 アムが抗議すると、祖母は盛大にため息をつく。 「この大事な日に…」 「まあ、ルーシュ。よいではないか。この子たちらしい。 それで…アムとニールよ。儀式を初めてもよいかの?」 そういうと長老は立ち上がり、何やら黒い木箱を持ってきた。 「よいか?ワシは今からこの箱をあける。 お前達は、中に入ってる魔石を見つめるのじゃ。 目をそらしてはならぬ。災いがおきるからの… よいか?」 「ねえ!長老様とばあちゃのお仕事はなんなの?」 ニールからの突然の質問。 長老はにこりと笑い、答える。 「お前達のばあ様は、何が得意かの?」 「うーん…」 ニールは、困ったように眉を寄らせる。 ばあちゃが仕事をしているのを見たことがないのだ。 「うーん…わかんないけど、ばあちゃの周りにはいつも子供がいる!」 「皆僕らの友達だよ!」 「そうじゃ、アム。ばあ様の仕事は、子供の面倒をみることじゃ。ばあ様の言うことを聞かぬ子供はおらぬ」 「アムとニールは別じゃがな」 黙っていた祖母が皮肉をいう。 ニヤリと笑うその姿で、怒ってはいないようだと判断した2人。 「それで、長老様は?」 ニールが続きを促す。 「ワシの仕事は、この魔石を守ること。魔石の業を受け継ぐことじゃ」 「業?」 アムが首をかしげると、長老は笑って「今は分からなくてもよい」と言った。 「ねぇ、魔法使いになれるかな?」 「俺はドラゴンライダーがいい!」 先程まで話していた話を、今度は長老に話始めた2人。 祖母は、驚いたように目を開け、2人を見つめた。
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