01: seiya side

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「…だって……」 「……?」 「だって、こっちはせっかく雅仁に美味しいの食べてもらおうとしてるのに… 雅仁が嘘ついたらダメじゃん!! 失敗しちゃった俺も俺だけど…。」 最後のほうはごにょごにょと語尾を濁して言う。 「と、とにかく!!」 「はい!」 雅仁は俺の勢いに背筋を伸ばして返事をした。 「美味しくなかったら、ちゃんと言って!!」 「はい」 その返事に俺が満足げに頷いていると、小さく吹き出す声が聞こえてきた。 「…!?」 「もう……星夜、かわいすぎる…」 「はぁっ!?」 何言ってんの、コイツは!! 「俺のこと想ってくれて、ありがと…」 「………ッ…」 そんな優しい笑顔向けられたら。 胸がキュッと鳴る…。 「………無理しなくていいから、まずかったら残してね?」
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