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――…
―――……
「……星夜っ!」
まだ朝早いというにも関わらず、雅仁に起こされる。
「~~~ッ…」
俺は声にならないうめき声をあげて布団に潜り込んだ。
……が。
「コラ!!起きなさいっ!」
…と、布団を剥がされてしまった。
「もー…おかあさんみたいに……」
起きぬけで、呂律の危うい口調になるが、そこは気にしてはいけない。
「お母さんって……」
“違うでしょ”と文句を言いながら雅仁は俺に背を向けた。
俺はそんな雅仁に、後ろから抱き着く。
「…わっ!?」
「まさぁー…眠い……」
かわいこぶって“寝ていい?”と首を傾げて聞くものの、雅仁の返事は断固たるものだった。
「だーめ。ちゃんと起きて」
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