01: seiya side

3/18
前へ
/164ページ
次へ
「―…なんで?」 雅仁の作ってくれた朝ごはんを食べながら、時計を見て呟く。 「……へ?」 「なんで起こしたの!!」 “まだ8時じゃん!”と壁に掛かっている時計を指差して、俺は言った。 「星夜こそ何言ってるの。明日から学校だよ?ダラダラしてたらダメじゃん。」 “明日起きれなくて遅刻したとか嫌だからね”と釘をさされる。 正論すぎて反論できずに、俺は黙ってしまった。 「…まぁ、今日で春休みも終わりだし、どっか行く?」 むくれて黙ってしまった俺に優しく言ってくれる雅仁。 「………どこに?」 「……どっか?」 「…ノープラン?」 「うん」 考え無しに言うなよ…。 なんて思いつつ、俺は少し考えて、“じゃあ”と言った。 「買い物行きたい」
/164ページ

最初のコメントを投稿しよう!

813人が本棚に入れています
本棚に追加