01: seiya side

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さっきは“失敗しても食べて”って言ったけど、好きな人には美味しいのを食べてもらいたいもん。 …って思ったんだけど、最終的によくわからなくなったまま、雅仁の前にチャーハンを盛ったお皿を置いた。 我ながら、見た目はいいかんじなんだけどな。 「………」 “いただきます”と手を合わせ、チャーハンを口に運ぶ雅仁をじっと見る。 「…………」 もぐもぐと頬張って食べていた雅仁は、ニッコリと笑った。 「うん!美味しい」 「本当!?良かった~」 「愛がこもってるからね、余計に美味しく感じる」 「………ばか」 そんな俺の悪態をも軽く受け流し、雅仁は軽く微笑んだ。 「じゃ、俺もいただきます」 一口食べて、衝撃的な真実を知る。 「普通……」 俺は思わず口に出していた。
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