01: seiya side

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決してまずい訳ではない。 でも、お世辞にも美味しいとは言えないのだ。 「雅仁!!」 俺はキッと雅仁を睨む。 「なに?」 「美味しくないじゃん、コレ!! なんでそんな嘘つくの!?」 俺がそう言っても、雅仁は顔色一つ変えずに答える。 「……ん?嘘はついてないけど…」 「俺が言うのもおかしいけど、美味しくないよ!?」 雅仁は俺の剣幕に苦笑いして言った。 「いや……“愛がこもってるから美味しい”って言ったんだけど…」 「……!!そういう意味!?」 雅仁はそう言いながら、またもやチャーハンを口に運ぶ。 「もういい!!食べないで!」 「な、なんで!?」 “何をそんなに怒ってるの?”と慌てた口調で言う雅仁。
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