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決してまずい訳ではない。
でも、お世辞にも美味しいとは言えないのだ。
「雅仁!!」
俺はキッと雅仁を睨む。
「なに?」
「美味しくないじゃん、コレ!!
なんでそんな嘘つくの!?」
俺がそう言っても、雅仁は顔色一つ変えずに答える。
「……ん?嘘はついてないけど…」
「俺が言うのもおかしいけど、美味しくないよ!?」
雅仁は俺の剣幕に苦笑いして言った。
「いや……“愛がこもってるから美味しい”って言ったんだけど…」
「……!!そういう意味!?」
雅仁はそう言いながら、またもやチャーハンを口に運ぶ。
「もういい!!食べないで!」
「な、なんで!?」
“何をそんなに怒ってるの?”と慌てた口調で言う雅仁。
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