※絶対なんて無い

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「うわっ、坂城さんめっちゃ似合ってるっすよー!」 「止めてくれ、虚しくなる」 便所から帰った俺の姿を見た途端に、やんややんやと騒ぎ立てる新入社員達に呆れながら、俺は元の席へ着いた。 あ、俺坂城っていいます。 今新入社員の歓迎会の真っ最中でして、最初は皆普通に飲んでいただけだった筈なんだけれども……。 「俺達より小さくて細いから女装似合ってますよ……って、すいません!失礼でしたか!?」 「いいよいいよ……はは」 いつの間にかゲームが始まっており、俺はそれに巻き込まれた挙げ句、負けたバツゲームで女装までやる羽目に。 30も後半近いオッサンにやって何がいいんだか分からん。 あと小さいのは年のせいだから。あんたら若い新入社員共がデカイだけだからな!
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