※絶対なんて無い

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―――――… 『ただ今より最終電車が発車致します』 「……っは、っはぁ……」 な、何とか間に合った…っ。 乗り込んだ瞬間に目の前で扉が閉まった。本当にギリギリだったみたいだ。 「…っはぁ……あ、あれ」 俺は癖で、電車に乗るときはいつも携帯に来るメールを確認するのだが、いつもポケットがある筈の場所にポケットが無い。 それどころか何か薄い布が手に当たって……。 ん?……あ、ぁあ!あああっ!! 着替えて無いままじゃないかああああああ!! 触っていたのは俺が履いているスカートだった。 一通り心の中で叫ぶと、がくりとうなだれる。 お、俺変態に見られて無いよな? 多少挙動不審に見えるだろうが、周りを見渡して見るが誰も気に留めてる様な人はいなかった。 今の時間なのに人が異様に多かったのもあるのだろう。とても周りを気にするような事ができない状態だ。 ああ、よかった。 ほう、とため息をついて安心する。
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