※絶対なんて無い

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近くでイベントでもあったのだろうか。先程見た時、周りには若い人達ばかりがいた。 きっと電車の半分くらいいるのだろうな、と頭の隅で想いながら扉の窓から外を眺めていた。 ―――その時、後ろでゴソリとなにかが当たった。 そのなにかは手だったが、このほぼ満員電車状態では仕方がない。俺も体制を戻そうとしようとしたらきっと誰かに当たってしまう。 ……しかし、その手はまだ俺の尻の辺りで何やらやっている。さすがに何かおかし――― 「んひぃ……っ!?」 いきなりその手が俺の尻をわしづかんた。とっさに口を手で塞いだから周りには聞こえていないようだった。 ……って、いやいやいや!これは間違いとかそんなんでは済まないだろう! 「んぅ……ンんっ」 頭の中で思考回路がグルグルと回っていると、わしづかんでいた手がスカートの中に入って来た。 ちょっちょっちょっ!?俺男です!オッサン!気付かない筈無いだろ!! 何故だ何故だ何故だ…、と更に酷くなった頭の中に入り込むかのように手はどんどんとスカートの中に進んで行く。 男だと気付いて無いにしても、分かったらきっと手を引っ込めるだろう! スカートの中をまさぐられながら、声を必死に我慢してその時を待つ。 ―――ピトリ 「ふ……っん!」 来た……っ!
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