出会い

5/31
前へ
/695ページ
次へ
私は急いで靴を脱いで畳に上がり、 「こんばんは。遅れて申し訳ありません。」 と、お酒を飲んだ先輩に頭を下げまくる。 「藍沢さんお疲れ。」 「あ、お疲れ様です。」 「藍沢さん遅かったね。」 藍沢さん藍沢さんと、私の名字を連発する先輩達。 会社は女性率が若干高いため、一つのテーブルは女性のグループが占領していた。 男性陣もお酒片手に、愚痴や会話を楽しんでいる。 後輩は少人数で、挨拶しながらもやるせなかった。 奥にいる遥を目指し、私は歩み寄る。 色んな人の上着や背広が無造作に畳にあって、通るのが大変だった。
/695ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9898人が本棚に入れています
本棚に追加