出会い

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他人の目を気にし、よくマスクをつけ、うつ向いて歩く遥。 一方、彼氏のマサキのことで悩む私。 だから私達は、お互いがお互いを助け合い、フォローしている。 遥が男性を嫌うので、ひたすら私がカバーをし。 私がマサキの予定と会社のシフトが合わない時、遥は常日頃、シフトを変わってくれた。 私は、飾らない遥と一緒にいる時が、今一番楽しい。 「大丈夫大丈夫。小雪ならすぐ着れるよ、ウェディングドレス。」 携帯電話を取り出した遥は、そう言ってくれた。 「遥。今日ね、スマホ買う夢見た。」 「買いなよスマホ。ラインとか出来るよー。」 「ライン?」 「知り合いにね、“うきゃきゃきゃ”とか“うしゃしゃしゃ”って送ってくる人とかいて。」 「ふざけ度マックスだね…。」 それから私達は、下らない会話を続けていた。 時刻は変わっていき、八時を回った。 ちらほらと帰り始める人達もいるけど、二次会へと騒ぎ立てるグループもいる。 「藍沢さん、長谷川さん。カラオケ行かない?」
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