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数人の男性からお誘いをもらったら、遥は嫌そうな顔をした。
「遥、どうする?」
「私は帰るかな。」
はっきり無表情で言う遥を横目で見て、私は仕方なく一人で行こうと思った。
そういえば、カラオケ行きたかったんだよなあ。
……あー……でも、男の人多いな。
もうちょっと女子が多ければ安心するのに。
知らない男性陣に着いていくなんて、獣の餌になるようなものだ。
さすがにそれはちょっと。
「すみません、遠慮します。」
さらりと断り、私は再び定位置についた。
戻ってきた私に、遥はびっくりマークを目の中に浮かべてる。
「小雪行かなかったの?
あたしのことは気にしないでいいのに。」
「違う違う。
ほら、一応彼氏いるし。」
男達は、きっと遥目当てだと思うし。
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