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…どっ……ストライク。
彼を見た瞬間、その一言だった。
私好みの色気ある、整った横顔。
程よくシャープな鼻筋と顎、綺麗な肌。
男の人らしい硬い髪を、運動部の男子みたいにさっぱりカットされている。
耳元で囁かれたら一瞬でクラゲ状態になりそうな声。
マサキもイケメンだけど、眠るモグラみたいなマサキとは色気が違う。
最早オーラが違う。何者?
「ほら冴島、起きねーと。明日社長から咎め立てくらうぜ。」
彼は隣でうつ伏せ寝ている、サエジマさんという男の肩を叩いていた。
小柄なサエジマさんは、
「……あ、スミマセン……西野さん。」
と、目を腕で擦りながら眠そうに呟いた。
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