ひとりぼっち

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そんなこんなで、一ヶ月が過ぎた。 最初の一週間は人だかりができていたものの、徐々に磯崎さんはひとりになっていった。 理由としては、 一言も喋らない。 目線が冷たい。 とか。って、拓がいってた。 そして、裏ではコソコソと磯崎さんの悪口が言われるようになってしまった。 別にそれくらいなら磯崎さんだって気にしないだろうし、僕も気にせずたまに話しかけていた。 ……僕以外の人がいると喋ってくれないけど。 でも、本当にひどくなったのは、この前のテストだった。 磯崎さんは、全科目満点だった。そして、それがいじめっ子たちの気にさわったらしかった。 次の日から、磯崎さんの持ち物がたまに消えたり、悪口もエスカレートするようになった。
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