手品と手品師

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「今日は、転入生が来ています。」と、先生が言った。 いつも通りのジャージ姿のおじさん先生は、転入生を教室に案内した。 ワクワクと心が弾む。 転入生がくることは、数日前から知っていた。だが、やはり緊張する。 しかも、来るのが女の子らしいじゃないか。 友達がいない僕にとっては、関係ないけどな。 拓は友達じゃないかって? まあ、一応友達だけど、単に手品を見せてる相手なだけだ。 しかも、拓曰く「話術がだめ」だそうだ。そりゃあ、黙ってたらいくら上手でも面白くないだろうな…… 黙っていても、面白いような手品のネタでも考えるか… そんなことをおもっていると、とびきりの美少女が教室に入ってきた
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