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「随分と久しぶりだね。お嬢ちゃん。1年ぶりかな?」
「そんなことなぁいぃ! パスタ茹でたのは確か……」
「パスタ、ラーメン、うどんにそば……麺類みな兄弟」
コンロの火をつけると鍋は自分の仕事に戻った。
「えーと、確かこんな感じよね」
やると決めたら確かな手際で迷いはない。
どうせ食べるのはわたしだけ。
少し塩加減を多めにして、昨日流した塩分を補給しないと。
「どーよ、なかなかのものじゃない!」
お腹がすいていたからか、塩分が足りなかったからか、今日のポトフはなかなかのものだった。
昼真っから料理をしたのは久しぶりだ。
気分は上々。
ちょっと寒いけど、窓を開けて外の空気を部屋に招きいれた。
「うー、寒い……、けど気持ちいい」
全ては「彼」へと繋がっていた、昨日の夜のことも、ポトフと作ったことも、そして気持ちのいい冬の空が広がっていたことも。
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