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惟(おも)うに
今後帝国の受くべき苦難は
固より尋常にあらず
爾臣民の衷情も
朕善くこれを知る
然れども朕は
(引用者注:この朕が、堪えがたきを堪え、の、主語)
時運の赴く所
堪えがたきを堪え
忍びがたきを忍び
以(も)って万世の為に
太平を開かんと欲す
朕はここに
国体を護持し得て
忠良なる爾臣民の
赤誠に信綺し
常に爾臣民と共に在り
若(も)し夫(そ)れ
情の激する所
濫(みだり)に事端を激しくし
或は同胞排斎
互に時局を乱り
為に大道を誤り
信義を世界に失うが如きは
朕最もこれを戒む
宣(よろ)しく挙国一家
子孫相伝え
確(かた)く神州の不滅を信じ
道遠きを念(おも)い
総力を将来の建設に傾け
信義を厚くし
志操を掌くし
国体の精華をおこし
世界の進運に後(おく)れざらんことを期すべし
爾臣民これよく、朕が意を体せよ
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