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惟(おも)うに 今後帝国の受くべき苦難は 固より尋常にあらず 爾臣民の衷情も 朕善くこれを知る 然れども朕は (引用者注:この朕が、堪えがたきを堪え、の、主語) 時運の赴く所 堪えがたきを堪え 忍びがたきを忍び 以(も)って万世の為に 太平を開かんと欲す 朕はここに 国体を護持し得て 忠良なる爾臣民の 赤誠に信綺し 常に爾臣民と共に在り 若(も)し夫(そ)れ 情の激する所 濫(みだり)に事端を激しくし 或は同胞排斎 互に時局を乱り 為に大道を誤り 信義を世界に失うが如きは 朕最もこれを戒む 宣(よろ)しく挙国一家 子孫相伝え 確(かた)く神州の不滅を信じ 道遠きを念(おも)い 総力を将来の建設に傾け 信義を厚くし 志操を掌くし 国体の精華をおこし 世界の進運に後(おく)れざらんことを期すべし 爾臣民これよく、朕が意を体せよ
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