口語訳と、若干の解説

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帝国臣民(日本国民)に対しても 戦陣で死に(戦死し) 職場で殉職し 非業の死を遂げた方々や その遺族のことに思いを寄せると 身が引き裂かれん思いです。 死なないまでも、 戦傷を負い 災禍をこうむり 家業を失った人々の 今後の身の振り方について 朕は、深く心配しています。 思いますに (敗戦国になるわけですから) 今後、大日本帝国が受ける苦難は 半端じゃないでしょう。 国民のみなさんの、悲しみも朕にはよくわかります。 それでも、朕は、時運の導きに従い、 堪えがたきを堪え 忍びがたきを忍んで 世界平和を実現しようと決心しました。 朕は (戦争に負けても) 国体(天皇制)さえ守れれば 質の高い国民の皆さんの赤誠を信頼して いつもみなさんと共にいることができます。 もし、一時の激情にかられ 同胞同士(日本人同士)で排斥しあい もめ事をおこし 世界から信用されない事態になったら それこそ大変です。 (朕の臣民は、そんなお馬鹿じゃないと信じますが、念のため)戒めておきます。 国を挙げて、みんなこのことを子孫にも伝え、(戦争に負けても)神州は不滅だと信じ (復興の)道のりは遠くとも、 道のりの遠きことも念頭において すべての力を将来の復興に注いで頑張りましょう。 (日本国民は、もともとそうですが)これからも、志操を固く持ち、国体の精華をまた高く掲げましょう。 (大丈夫、我が日本国民にはできます) そして、世界に遅れを取らないようにしましょう。 臣民(日本国民)の皆さん、これが朕の願いです。朕の意を体現してください。
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