1118人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
「はぁぁぁ!?」
朝から声をあげているのは俺、川村 悠(カワムラ ユウ)。
俺が叫んだ理由は
母親からの衝撃発言のせいだ。
「だーかーらぁ、今通ってる高校は今日で終わり!明日からは違う高校に転校してもらう!」
何言ってるのだ、この親は。
「いやいや、いきなりなぜ?てか、急すぎない?」
俺はとりあえず理由を聞いてみる。
「1ヶ月前にお父さんが転勤になったのよ。今まで言わなかったのは…ま、まぁいろんな事情がね…!」
そう言って視線をそらす。
絶対言うの忘れてただけだな。
しかし…今日まで…か…
そう思うと少し悲しい気持ちになる。
せっかくいろんな人と出会って仲良くなれたのに…。
まぁ親父の仕事の都合なら仕方ない。
今日は最後。
楽しんで、笑ってお別れをしよう。
「あ、母さん。転校先の学校ってどんなとこ?」
「男子高で全寮制らしいわよ?だから荷物は今日送っとくわね?」
へー男子高…。
全寮制…。
はぁ…まだ彼女が出来ないのか…。俺は…。
「あっそう。んじゃ、そろそろ学校いってくる」
「うん♪いってらっしゃい!最後だから楽しんできてね!」
「へーい…。」
俺は家をでて、学校へむかう。
最初のコメントを投稿しよう!