転校

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「はぁぁぁ!?」 朝から声をあげているのは俺、川村 悠(カワムラ ユウ)。 俺が叫んだ理由は 母親からの衝撃発言のせいだ。 「だーかーらぁ、今通ってる高校は今日で終わり!明日からは違う高校に転校してもらう!」 何言ってるのだ、この親は。 「いやいや、いきなりなぜ?てか、急すぎない?」 俺はとりあえず理由を聞いてみる。 「1ヶ月前にお父さんが転勤になったのよ。今まで言わなかったのは…ま、まぁいろんな事情がね…!」 そう言って視線をそらす。 絶対言うの忘れてただけだな。 しかし…今日まで…か… そう思うと少し悲しい気持ちになる。 せっかくいろんな人と出会って仲良くなれたのに…。 まぁ親父の仕事の都合なら仕方ない。 今日は最後。 楽しんで、笑ってお別れをしよう。 「あ、母さん。転校先の学校ってどんなとこ?」 「男子高で全寮制らしいわよ?だから荷物は今日送っとくわね?」 へー男子高…。 全寮制…。 はぁ…まだ彼女が出来ないのか…。俺は…。 「あっそう。んじゃ、そろそろ学校いってくる」 「うん♪いってらっしゃい!最後だから楽しんできてね!」 「へーい…。」 俺は家をでて、学校へむかう。
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