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イライラしながらそいつの顔をちゃんと見た。
僕の心臓が一瞬止まったと思った。だって目の前にいるそいつは・・・・・
か、かわいいぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃ~~~~~・・・・だと!?
今までよく見てなかったけど・・こいつ、よく見るとめちゃくちゃ可愛い!?
真っ黒な艶のある髪、雪のように穢れのない白くて柔らかそうな肌、少し釣り目で悪戯っ子の様なコバルトブルーの大きな瞳、ピンク色のつるつるぷにぷにそうな唇、体は小さく華奢で、並ぶとたぶん僕の胸の辺りに顔が来て、抱きしめるとすっぽり僕の腕の中に納まりそうで・・・って、何だこれ!?まるで僕が変態みたいじゃないか!!
ま、まぁ・・・そいつはどこをどう見ても僕が見た事も無い様な可愛くて綺麗な人間だった。
何だろう・・・・なんか、すげードキドキしてる!?心不全?更年期??
「ちょっとちょっとぉ~~~~何でまた無視しないでよぉぉぉーーー!!」
僕がこんなこと考えているときもそいつはずっと喋っていた様で、僕に無視されていることにまた口を尖らせてプンスカ怒っていた。
その表情にも僕は少しドキッとしてしまう。
「もう!!君さっきから無視ばっかりしてぇぇぇ・・・あんまり無視すると俺泣いちゃぁぁううぅぅぅぅ~~~ふえぇぇぇぇ~~~・・・」
そう言いながらそいつは、泣き出した。
えっ!?もしかして僕の所為??どうしよう・・・・・
「あ・・・えーっとぉ・・・・その・・僕の所為・・・・えーっとぉぉぉ・・・」
僕は泣いているそいつに話しかけた
「そのぉぉお・・・・・ご、ごめん・・・・」
「何が?」
嘘泣きだったのかよ!!
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