魔族の誕生日

11/33
前へ
/33ページ
次へ
1-10 「いや別に。俺的にはどんどん押してくれって感じだけど、やっぱなあ、居城にいる奴らはあんまいい顔しねーかもな。長が寝てるとこに侵入者アリとなっちゃあ、大問題だし」 「あー、そうですよね」 「昼寝してるとき狙えよ。どうせあの人、昨夜はあんま寝てないだろうし、ちょっくら退屈させとけば昼寝するって」 「そっか。ありがとうございますっ。何とかやってみますねっ」 「おう、その紙なら施設に寄ってけ。事情話せば激しく協力的にわけてくれるはずだ」 「そ、…そうなの?」 「うん。みんな長に何かしてやりてーけど、どうにもならねーって気持ちをさ、抱えてんだよ。だから俺もあんたがそう言ってくれて、すんげー嬉しい。ついでに俺ん時もなんかやってくれよ」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加