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「あ、そっか。条件は同じなのに、みんな長のことばっかり見てるもんね。フェンさまもお寂しいのは一緒なのにね」
ふと、フェンドルバータがセリューナを凝視して頭を抱えた。
「うおー、今あんたが二人いればなあと思ったよ。俺の孤独に気づいたのはあんただけー」
「調子いいなあ、もう。フェンさまにはアルスさまがいるじゃない」
「俺だけの兄上じゃねえもーん」
つーんとそっぽを向いてそう言った。
「フェンさまはそうやって甘えられてきたけど、アルスさまはそうじゃないから」
「別に甘えてるわけじゃねーよ。兄上との違いを強調しとかねーと二個一にされちまうの。兄弟いねえあんたにはわかんねーだろよ」
「えーっと、どういう意味?」
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