9人が本棚に入れています
本棚に追加
1-2
「すいません、面目ないです」
レイリューンは差し出された水を口に含む。
「朝早くからアルスさまに呼ばれた時は何事かと思ったわよ」
怒ったような口調でレイリューンのいる側近の控室に現れたのはセリューナだった。
「うー、あんまり大声出さないでください。頭に響きます」
「しょーがないなあ」
それでもセリューナはやや音量をさげた。
「秋は農繁期なのに、どうしてあたしがレインさんの面倒みなくちゃいけないのかなあ」
「冷たいですねえ」
最初のコメントを投稿しよう!