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1-3
言ったレイリューンは、髪はぼさぼさで、辛そうに顔をしかめている。
アルスなら絶対他人に見せない姿だ。
「レインさんは気楽でいいわね」
見るに見かねて、セリューナはその髪を手ですいてゆったりと束ねていく。
見てくれだけの問題ではなく、頭が痛いときには髪の一本でさえ鬱陶しいだろうと思ってのことだ。
「何が気楽なもんですか。フェシルミアさまはご自分はあまり召されないで、人にばっかりすすめるんですから」
「じゃあ、アルスさまと二人で飲んでたんだ。何かあったの?」
逆に驚いた顔をされてしまう。
「知らなかっ…たですか」
「なにを?」
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