上陸戦

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2015年8月25日 インド洋 アラビア海 アメリカ合衆国ソマリア救援隊旗艦ブルーリッジ ここは揚陸指揮艦と呼ばれる艦船の、上陸作戦用のミーティングルームで陸軍、空軍、海軍、海兵隊の司令官ほか参謀達が詰め寄っている。 そして眼前に有るのは、有る地形の地図…アメリカの友好国、ソマリアだ。 そして、壁にあるスクリーンには上陸地点の敵の情報だ。 「これは海軍の手を借りないと手痛い損害を覚悟しないとならないです」 「海軍の飛行隊なしでは犠牲者の数が増える恐れが…」 海兵隊のノーザン・ウォルトディズニー・スティーブ中将と彼の副官が沿岸攻撃について話している。が、しかし陸軍のサンガス・F・マッカーサー大将と作戦参謀がスクリーンを見ながら。 「しかしながら衛星で確認したところ敵は対空陣地を用意していますよ」 「さらに特殊武装偵察部隊の報告では敵は対艦ミサイルを準備しているそうじゃないか」 「これがある限り航空支援は行えない…」 しかしそれをみた、海軍のアラン・スティーラー中佐が 「それならご安心を」 「何か良い案でもあるのかね?」 「はい。丁度この辺りをオハイオ級原潜のミシガンがこの近くにいます。ミシガン搭載のトマホークミサイルで対艦ミサイル陣地を破壊。その後航空攻撃を仕掛けられます」 そう、改良型オハイオ級原潜には144発という大量のトマホークミサイルが格納されている。24発もの核弾頭ミサイルを搭載するオハイオ級を改良し、トマホークミサイルを搭載できるようにしたのが改良型オハイオ級原潜だ。 つまり彼の言うことは、91年の湾岸戦争で実施された 『砂漠の嵐作戦(operation:desert Storm)』をソマリアでやろうというのだ。
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