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新たな命がまさに誕生するというその直前、彼女は光に包まれた。
今まで岩のかげになっていた暗いところに突然日光がさしこんだのだ。
彼女は確信した。
「ああ、日の光まで私と私の子を祝福してくれている。
きっとこの子は元気で強く、立派な雄になってくれるだろう」と。
そして彼は生まれた。
彼女の思った通り、元気な雄の子だ。
彼はメェ、メェと元気よく鳴きながら、母の体に身をよせた。彼女は思った。
「この子はきっと大きなアイベックスになる。」
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