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その時は、何でNが慌てて走り出したのか分かりませんでしたが、俺も何かに急かされるように急いでエンジンをかけました。
その時… 俺たちは見てはいけないものを見てしまったと同時に、Nが慌てて発進した理由が分かったのです。
見てはいけないもの…それは、俺のクルマ前方2メートルぐらいの左側に、縦に細長い白い靄のようなものが宙に浮いているのです。
俺は、出来るだけその白い靄のようなものを見ないようにしながら、尚且つそれを避るようにクルマを発進させました。
どうしてだか分かりませんが、その時の俺は妙に冷静だったように思います。
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