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俺は少しずつ芋虫に近付いた。
顔が見える距離まできた。
「……え?」
人間だった。
しかも女だ。
寝袋に入って豪快にいびきをかいている。
(というかこいつ…
見たことあるじゃないか!
昔近所に住んでたお姉さんだ!
でもなんでこんなとこに!?)
「っおい!なんでこんなとこで寝てだよ!?」
「……んぅ……」
(てかこいつの顔赤いな。)
もしやと思い芋虫のおでこに手を当ててみた。
「っうわ、これかなり熱あるんじゃないか…?」
(このままほっといたら人間としてどうかと疑われる。だけど看病なんかしたことねえし、女なんてどうすれば……。)
「…………ッヘクショイ!!!」
「………(可愛くねえ)。」
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