第零章

3/5
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
奏魔は近くの椅子に座った。 男「やぁ、お兄さん。 今日はいい天気ですね」 奏魔に声を掛けたのは、優しそうな顔つきの年の頃は25くらいの男だった。 奏魔「ええ、そうですね。 桜も綺麗でいい日和で」 男と奏魔が話をしていると、店の娘が団子と茶を持って来た。 娘「は~い、おまちどうさま~」 奏魔「ありがとうございます」 男「いやあ、私はこれから新選組の屯所へ行くところで」 男の言葉を聞き、奏魔は男に見えないようにニヤリと笑って聞き返した。 奏魔「新選組に…ですか。 それはそれは何用で?」 男「新選組に入隊する為です。 噂は色々聞きましたが、録が良いと聞いたもので… 私には、病気の妻が居りましてね。」 奏魔「それはまた…大変ですねぇ。 しかし入隊するとは奥様も心配しているのでは?」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!