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奏魔は近くの椅子に座った。
男「やぁ、お兄さん。
今日はいい天気ですね」
奏魔に声を掛けたのは、優しそうな顔つきの年の頃は25くらいの男だった。
奏魔「ええ、そうですね。
桜も綺麗でいい日和で」
男と奏魔が話をしていると、店の娘が団子と茶を持って来た。
娘「は~い、おまちどうさま~」
奏魔「ありがとうございます」
男「いやあ、私はこれから新選組の屯所へ行くところで」
男の言葉を聞き、奏魔は男に見えないようにニヤリと笑って聞き返した。
奏魔「新選組に…ですか。
それはそれは何用で?」
男「新選組に入隊する為です。
噂は色々聞きましたが、録が良いと聞いたもので…
私には、病気の妻が居りましてね。」
奏魔「それはまた…大変ですねぇ。
しかし入隊するとは奥様も心配しているのでは?」
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