私は猫

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私は猫だ。 もふもふの可愛い猫だ。 はじめに自分が猫と気づいた時は驚いた。 目を醒ますと声が出ない。 立てない。 這いつくばるように前に進むとふわりと体が浮き上がった。 そして、次に見たのは大きな人間の顔。 私は化け物が出たと思い。口を開け出来るだけ叫んだ。 その時に出たのは人間の声ではなく「ミァー」と 言う子猫の声だった。 そこで、私は気がついた。 ああ、願いが叶ったのだと。 それから先は過去の事は思い出せない。 思い出さなくても良いものだと私はとらえた。そう、思いたいのである。
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