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「ねえ、そんなに暗くなって楽しい?軋魅ちゃんがそんな感じだと周りも暗くなっちゃうよ」
「うっ……」
返す言葉もない。
「テンション上げてこーぜ?早く元気にならないと、ロゼさん噛み付いちゃうからね、なんて」
言って、ロゼは自分の唇の端を指でぐいっ、と引っ張って見せた。
真っ白で健康的な歯が綺麗に並んでいる。
流石、元狼と噂されるだけあって、歯がの一本一本が鋭い。
あんな犬歯で噛まれたら、痕どころか肉を突き破って骨まで到達しそうだ。
犬歯ならぬ剣歯。
しかし彼の武器は飽くまでスケートボードであって、その鋭く尖った歯ではない。
あれもあれで武器になりうる感じがした。
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