席替え

8/9
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
結局買ってもらったのは 黒に赤のチェック模様のパンツと赤のチェックの上着? あと、白のパーカー。 三着中、白のパーカーだけがレディース 赤のチェックの上着もフードがついている。 「5050円になります。」 「え、」 支払いを済ませる父を見ながら、目を丸くする 内心、もっとかかると思っていた。 それでも、金を使ったことには変わりなくて でも、悪い買い物じゃないと思う。 「さて、次はどこいく?」 「そろそろ夕飯に行こう?」 店を出ると外は暗くて、季節が秋から冬へ向かっているのを感じる 夕飯。と言ってもまだ5時半過ぎ。 「どこで食べる?」 「前行ったお店の近くにあったパスタにしない?」 「おう、わかった。母さんに電話しておいてくれ。」 「はーい。」 アドレス帳から母を見つけて、電話する。 3コールくらいして母親が出た 「もしもし?お母さん?」 『んー、どしたー?』 「今、買い物してね、今からお父さんと夕飯食べに行くんだ。」 『それは良かったことー。』 どこか皮肉っぽい声もお母さんらしい。 『何食べに行くの?』 「パスター、」 『そんなんでいいの?』 「え、うん。全然いいよー、」 自分にとってみれば全然豪華だし、むしろ、今はそれ以上が思い浮かばない 『そっかぁ、いっぱい買ってもらった?』 「あ、うん。かなりー。お父さんのこと怒んないでね、」 『怒んないけど、睨むかもねー、』 電話越しに笑いあう、 「あ、それじゃ、また後で。」 『うん、お父さん仙台出るときメール頂戴。』 「はーい。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!