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１年７組と１年10組は同じ３階に教室がある
それを知っていたのは入学してすぐのことだった
けれど、10組の自分が７組の教室へと入ることは場違いの何者でもなかった
ずっと居心地が悪かった
違う人間関係が欲しいと思った
「｢お疲れ様でしたー｣」
「あ、ミクちゃんっ、お疲れーカッコイいー、」
おい、先輩。
なんで、ミクだけなんですかね？
隣に自分いるんですけど。
自分の隣にいるのは、ミク。同じ寮生で男っぽくて、色んな運動部の先輩とすれ違うと常に「ミクちゃん、お疲れ。」って言われる。
そうじゃないときは
「おはようございます。」（自分）
「おはよ、」（先輩）
「おはようございます。」（ミク）
「おはよーっ、」（先輩）
なんだこれ、
差別かなんかか
同じ一年生でスタートしてるっていうのに
扱いが極端過ぎる
別に自分に対して酷い扱いをしてるつもりは先輩方には無いのだと思うが
やられたこちらとしてはかなり、最悪だ
―――あぁ、またか、
なんて思う
どうせ、自分のことは「ミクちゃんの隣にいるちっちゃい子」ぐらいにしか思われていないのだろう
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