一途な乙女の狂った思考回路

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【一途な乙女の狂った殺害計画】 彼と一緒にいた女は「宝生綾香」。 家柄も良く才色兼備で容姿端麗と学内中でも有名な女だった。 けれどそんな事はどうでもいい。彼と二人きりでいたのが許せない。 容姿端麗なんて周りは言うけどあんなブスのどこがいいのか私には理解できない。 しかも、噂ではあの二人は恋人同士なんて言われている。 そんなの嘘よ。私は信じない。彼は私のものなのに。私のものなのに。 きっと彼は奴に脅されて仕方なく一緒にいるんだわ。 なんて身の程知らずの女なのかしら。ああ、彼の為にも早くあの女を殺さないと。早く、早く、早く。 どうやって殺したらいいかしら、 「銃殺、撲殺、刺殺、首締め、溺死」 一番苦しくて醜い死に方の方がきっといいわ。その方が彼も喜んでくれるわ。 その為にはまずあの女に近づかないといけない…あぁ忌々しい。 早く殺したくて溜まらないのに。 でもこれも彼の為なら頑張らなくちゃ。 彼の為なら、私はなんだってやって見せるわ。
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