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【一途な乙女と一目惚れした乙女】
ずっと気になっていた女性が居た。
美人で儚げな雰囲気がミステリアスの、家柄も私より、いい所のお嬢様だった。
ずっと話をかけたかった。
話をかけたかったけれど、なのに実現することが難しかった
それは私の近くに必ずいる男、藤堂 ヤシロのせいだった。
何故か知らないけれど気がつくとこの男はいつも私の側にいる
しまいには学院内では付き合ってるなんて噂まで流れていた
そんなバカな
私はあんたを好きになる事なんてあり得ない
私には憧れの方がいる
できることならこの場でこいつを消してしまいたかったけれど、こいつが消えたら疑われるのは私になる。だからずっと我満していた
だからかもしれない。神様は私に味方してくれた
私と彼女を引き合わせてくれた
彼女が落としたハンカチをすぐに拾って彼女に駆け寄った
彼女の名前は市村 華さん
なんて素敵な名前なんだろう
それからは毎日のように声をかけてお昼を共にすることを許してくれた
市村さんのお弁当はいつも美味しそうで、やっぱり完璧な方だった
そんな市村さんには、どうやら好きな殿方がいるらしい
それを聞いた瞬間思わず握っていた箸を折りそうになった
私の市村さんが誰かに取られてしまう
そんなの嫌、絶対に嫌!!!!!!!!!
私はスカートの中に隠し持つクナイを一撫でして決意した
その日私は市村さんの好いているという男を探し出す用に部下達に命令をした
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