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「………こんな時間にどちら様だ?」
先ほどの悩みなどなかったかの様にある一点、次の曲がり角を睨みつける喰。
「チッ」
舌打ちと共に、一人の男が姿を現す。
「お前誰だ…」
喰の知らない顔、つまりこの学園の生徒では無いことになる。
「誰でも良いだろ……
まぁ、あえて言うならお前を殺す者だ」
堂々と喰を殺すと言い張った男。
その男に対し、喰は無言を通す。
「ふん、俺にビビって声も出ないか
安心しろ、痛みは一瞬だ」
「……………ックック」
「あ?
何って言ってんだ?
はっきり言いやがれ!」
小声で聞こえた喰の声に、男は怒鳴り声で返す。
「…………クックッ
アヒァヒァヒァヒァヒァヒァ!
ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
だんだんと聞こえた喰の声。
その声は最後には、耳を塞ぎたくなるほどのおぞましい笑い声になっていた。
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