プロローグ

2/6
321人が本棚に入れています
本棚に追加
/109ページ
「王道って楽しくない?」 目の前の美形男がいきなりそう言ってきた。 何だこいつ? 背中から翼生やしてるし。 あれか。厨二病か。 うわー引くわー。 「ちょっ!? 何を言ってるんだ! 厨二じゃない! 神様だぞ! 偉いんだぞ!」 うっわこりゃ末期だな……南無南無。 神「手を合わせないで!? それに、神様だから心の声聞き取れてるんだよ!?」 む? 言われてみれば。 俺は一切喋っていないのに、この厨二イケメンと意志疎通ができている。 プライバシーの侵害だなこの厨二野郎。 神「酷い!?」 うっわ泣き出しやがったよコイツ……。 まあ、この厨二はほっとくとして……ここはどこだ? 神「ここは輪廻の輪から外れた空間さ」 あ、もう復活しやがったな。 ………………ん? 「今、輪廻の輪って言わなかったか?」 神「言ったよ?」 「つまり……俺、死んだの?」 神「そう。君、氷川 次郎は死んだんだよ」 次郎「マジか……orz」 俺はその場に膝から崩れ落ちた。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!