プロローグ

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何の罪滅ぼしのつもりで、せめて出掛けるのか自分でもよくわからないが。 要するに暇をもて余していたからなのだ。 自堕落にゴロゴロするのに飽きて、暇だから昨日と違う選択をしてみたのだ。 その日暮らしとまでは行かないが、こんなにちゃらんぽらんな大学生も中々珍しいだろう。 そうと決まれば、僕は肌寒い秋晴れの空の下、何年も着続けた上着を羽織りマンションを出ていった。
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