小宮さんが秘書

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「俗に言う幼馴染っていう事?」 「どうだろう。 でも考えたら同じクラスとかになった記憶はないかもしれない。 それに、何かを一緒にやったとかって記憶も」 「接点がほとんどなかったって事なのか?」 「あ、いや。うーん。共通の友達は居たって感じ? ツレと一緒に遊ぶときは居るんだけど、会話を率先してやった訳でもないし」 「豪太・・・意味が分からん。 接点がないのに彼女が大事だって事?」 「自分でもなんて説明して良いのか分からないんだけどさ。 久しぶりに皆で集まった時に会話らしい会話をして、なんとなく彼女に自分の事を誤解されたくないって思ったんだよなぁ」 遠くを見つめながら豪太が呟く。 「いや、誤解も何も。お前が最低男だって事は紛れもない事実だし」 「彼女はとっかえひっかえだったかもしれないけど、その都度俺一途じゃんかよ」 まぁ二股とか最低な事はやってはない。 だが威張って言えるほどの恋愛をしてきたとは到底思えないからなんとなく返事が出来ない。 いや、違うな。どう考えてもやっぱり豪太の恋愛は最低だろ。 「一途の度合いによるだろ」 「まぁいいから聞けよ」 聞いてるよ。さっきから! 「とにかくだな。彼女には俺という人間をきちんと知ってもらってだな」 「ツレと遊んでる時に一緒にいたんなたら客観的な目でお前の事見れたんじゃねーの?その彼女」 「だがしかし!」 メンドくさ! 「恋愛に置いての一対一の俺は知らない訳じゃないか」 「まーな」 「その俺を知ってもらいたいって思ったわけだよ。尊臣君」 何キャラだよ。お前。
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