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オイラが山中家の家族になって、約1年。
オイラの名前はサバ。
山中家のお父さんがつけてくれた。
意味はよく分かんないけど、お父さんが言うことによると、「鯖の様な柄をしてる」と言って、そのままサバと名付けたんだって。
山中家は今時珍しい、大家族らしい。
『山本商店』の白猫・ハクが言ってた。
ハクが隣町のメル兄チャンに、メル兄チャンちの家族のことを聞いたら、メル兄チャンちは、お父さんと小学生の娘の2人暮らしなんだって。
なんか寂しいよなぁ。
まぁその話は置いといて、オイラが拾われて家族になった山中家の家族を紹介するか。
まず最初に、うちのひいばあちゃんから。
名前は尚(ひさ)と言う。
な、なんと年齢は104歳なんだってさ!
もはや仙人だな。
ひいばあちゃんは、明治って時代に産まれたらしいんだけど、事あるごとにそのことを、家族に自慢してる。
家族は飽きてるのか、いつもその話の時は、みんな空返事をしてる。
でもひいばあちゃんは物知りで、家族にとって困った時は、ひいばあちゃんの知恵袋を借りている。
伊達に長生きしてないと、オイラは思う。
なんてったって104年間生きてんだもんな!
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