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さらに驚くことに、二人の周りには酒瓶が大量に転がっていた。
いや、酒瓶だけではない。酒樽がいくつか転がっているのも見えた。
この人達まさか、二人であれだけの量を飲んだのか?
「あーもう、こんなに飲んで…。雫さんに怒られますよ」
「平気平気、心配ねぇよ」
「おう、大丈夫さ。全部俺が持ってきた物だからな」
笑いながら話す隼人さん。
--ゴゴゴゴゴ…
「お、おい、涼香?」
「みんな、ちょっと待っててね。お父さんと、少しお話があるから」
一瞬、涼香の背後に般若面が見えたような気がし、俺達は口が開けなくなった。
「お、何だ涼香?」
「ちょっと…二人っきりで、話したいんだけど」
「ん?いいぜ」
「じゃあ、他の人に聞かれたくないから、外でね」
「おう」
隼人さんを連れて、涼香は一緒に外に出て行く。
数秒後、隼人さんの悲鳴が響いたのは言うまでもない。
「いやあ、反省反省。今回はちょっとやりすぎた」
数分後、ボッロボロになった隼人が、笑いながら反省していた。
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