第一章 新学期と変化

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さらに驚くことに、二人の周りには酒瓶が大量に転がっていた。 いや、酒瓶だけではない。酒樽がいくつか転がっているのも見えた。 この人達まさか、二人であれだけの量を飲んだのか? 「あーもう、こんなに飲んで…。雫さんに怒られますよ」 「平気平気、心配ねぇよ」 「おう、大丈夫さ。全部俺が持ってきた物だからな」 笑いながら話す隼人さん。 --ゴゴゴゴゴ… 「お、おい、涼香?」 「みんな、ちょっと待っててね。お父さんと、少しお話があるから」 一瞬、涼香の背後に般若面が見えたような気がし、俺達は口が開けなくなった。 「お、何だ涼香?」 「ちょっと…二人っきりで、話したいんだけど」 「ん?いいぜ」 「じゃあ、他の人に聞かれたくないから、外でね」 「おう」 隼人さんを連れて、涼香は一緒に外に出て行く。 数秒後、隼人さんの悲鳴が響いたのは言うまでもない。 「いやあ、反省反省。今回はちょっとやりすぎた」 数分後、ボッロボロになった隼人が、笑いながら反省していた。
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