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「ああ…終わった…もう駄目だ…」
翌日、今は学園の教室にいるのだが、いきなり抜き打ちテストをやられ、慎司が真っ白に燃え尽きていた。
どうやらあまり解けなかったらしい。
まぁ俺もかなりヤバいんだけどな。
毎度恒例ながら、竜也とか頭のいいメンバーは、余裕そうな顔をしている。
ああ、こいつらの頭の良さが羨ましい。
今は覚えている問題の答えを教え合っている。
そして教卓で、小さな妖精のような精霊と一緒に、北条先生が採点を行っている。
残りの数から見て、もう少しで終わりそうだ。
「よし、終わった」
テスト用紙を一束にして、トントンッと教卓に叩いて揃える。
「今から返すぞ」
名前を呼んで、呼ばれた順に先生のところに行く。
それぞれ、点数を見てガッツポーズを取っていたり、がっくりとうなだれていたりする。
みんな分かり易いな。
そして俺の順番が来る。
俺は用紙受け取って席に座り、点数を見る。
…うん、予想通りだった。
「あーあ、あんた、またこんな点数取って…」
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