第一章 新学期と変化

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「ああ…終わった…もう駄目だ…」 翌日、今は学園の教室にいるのだが、いきなり抜き打ちテストをやられ、慎司が真っ白に燃え尽きていた。 どうやらあまり解けなかったらしい。 まぁ俺もかなりヤバいんだけどな。 毎度恒例ながら、竜也とか頭のいいメンバーは、余裕そうな顔をしている。 ああ、こいつらの頭の良さが羨ましい。 今は覚えている問題の答えを教え合っている。 そして教卓で、小さな妖精のような精霊と一緒に、北条先生が採点を行っている。 残りの数から見て、もう少しで終わりそうだ。 「よし、終わった」 テスト用紙を一束にして、トントンッと教卓に叩いて揃える。 「今から返すぞ」 名前を呼んで、呼ばれた順に先生のところに行く。 それぞれ、点数を見てガッツポーズを取っていたり、がっくりとうなだれていたりする。 みんな分かり易いな。 そして俺の順番が来る。 俺は用紙受け取って席に座り、点数を見る。 …うん、予想通りだった。 「あーあ、あんた、またこんな点数取って…」
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