男の旅路に危険はつきもの
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横たわるライルは規則正しい寝息を立てている。 命に別状は無いだろう。 「……こいつも殺すか」 ――何を言っているんだアタシは…… アタシの本心とは間逆に、右手は無造作に大剣を振り上げる。 ――おい……止めろ!! 「……シネ」 アタシの口から出た声は、幾つもの声を重複させた耳触りな声だった。 ――止めろッッッ!! 言う事を聞かない体。 何だこれは……アタシはライルを殺したくない。
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